コードは基本となる音の上に音を重ねたものだから、例えばコードFを隣に移動するとコードF#になるということ。
そのまま一つづつ平行移動していけば G、G#、A、A#、B、C、C#、D、D# という具合にコードが展開する
さ〜て、ここまで来たらあとは、コード譜のついた歌本なんかをコードブックと首っ引きで、バンバン歌っていけばいいということになります。教本にもどんどん曲を弾きながら、その都度コードを覚えましょう。なんて書いてある。
ところで、コードブックを見ると無数のコードが並んでいて、こんなん覚え切れんわいといやになってしまう前に朗報!!
あっというまに、数十個のコードが覚えられちゃう夢のような方法をご紹介!! 題して平行移動速習法なのである。同じような内容を紹介されているサイトもありますが、ここでは私なりの説明を致します。
今から十数年前、キーボードを弾く友人とギターを弾いていたときのこと、友人が「ギターは転調が平行移動だから楽でいいね。」と言ったのです。
その時はなんのことやらさっぱりだったのですが、しばらくしてはたと気づきました。フォークでは原曲のコードでは声が出ないとき、カポタストをつけて何音かずらして演奏することがあります。
カポタストの位置をナットの位置と見立て、カポタストなしの時と全く同じ手の形で、コードを弾いてやればよい訳なんですが、知らず知らずのうちに転調してたというわけでした。これがキーボードになると、初心者では黒鍵と白鍵がしっちゃかめっちゃかになるとのことです。
さて、前置きはこのくらいにして、まずはスケールのお話
要するにドレミファソラシドのことです。ドレミファソラシドに対応するのがCDEFGABCです。
Cを基音として、全全半全全全半と並べていったものをCメジャースケールといいます。
要するに白鍵だけ弾いた場合のドレミですね。
ミとファの間とシとドの間には黒鍵がありません、ここは最初から半音階になっています。すなわちEとFの間とBとCの間には # や ♭ はつかないということです。
これは覚えましょう。
つまりEとFの間とBとCの間には # や ♭ はつかない事さえ覚えておけば、基本となるローコードを数個覚えただけで、数十個のコードを展開できるというわけです。
では実際に、FとAmを5フレットまで移動してみましょう。人差し指で、セーハ(1弦から4弦まで同時に押さえる)しながら移動していきます。
FやAm ではナットがセーハしていると考えます。
これだけで12個分覚えられるでしょ!!
う〜んすばらしい。それでは調子に乗って、とりあえず覚えておけばよさそうなローコードをあげてみます。
ここでは、16個あるから、5フレットまで展開すれば 16×6=96 個覚えられます!!
と、夢のようなお話...なんですが、平行移動していくうちに、同じコードが幾通りか出てきます。これをどう使い分けるかは、曲全体でのコードチェンジがしやすい組み合わせを選ぶ、とか、何本かのウクレレで合奏というときに、ローポジションとハイポジションで演奏に厚みを着けるとか、アイデア次第です。
実際、ウクレレの場合ローポジションの方が響きが良いので、当面5フレットくらいまで展開できれば良いのではないかと思います。
とりあえず初級編はここまでです。まだまだ続くのか、はたまた新たな展開があるのか請うご期待!
それでは、気楽にウクレレを楽しんで下さいね