ウクレレマスタースクール 初級編    

   

第1章 ウクレレ始めませんか               目次へ     HOME

      1−1  ウクレレの魅力

             ウクレレは、全長が50センチくらい、はばが16センチくらいでありとても小さな弦楽器です。弦は4本張ってあり、ギターのように和音を奏でることが出来ますので、歌の伴奏、合奏、ソロで弾くことも出来ます。

           このように小さく軽い楽器ですので、持ち運びが非常に楽で、海や山のキャンプ、バーぺキュー、木陰、夕涼みの縁台、渋滞の車の中、非常階段、などなどどこにでも連れて行けるのです。

           ウクレレはギター程音域が広くはありません。しかし独特のコロコロとしたかわいい響きを持っています。この響きの心地良さにウクレレが手放せなくなってしまいます。

           ウクレレで一曲歌えば、脚光を浴びること請け合い?です。またウクレレで弾ける曲のジャンルは幅広く、ハワイアンからジャズ、ボサノバ、歌謡曲、などなんでもござれなのです。

      1−2  ウクレレの魔力

           ウクレレの魅力に取り付かれてしまった人は、ウクレレなしではいられなくなります。

          楽器店に足しげく通い、素敵なウクレレを見るとむしょうに欲しくなってしまいます。

          気がつくとウクレレに埋もれる生活に...

      1−3  ウクレレの努力

           良いことばかり並べてみましたが、ウクレレ=牧伸二 ウクレレを持ったら一つ漫談をしなければならないと思っている人が多いことも事実です。

           でもこんな人たちに 「へ〜ウクレレって楽しそうだね。」とか 「ウクレレっていい音がするんだね。」と言わせるためにも、ちょっとの努力は必要ですが、ウクレレ始めて見ませんか。   

 第2章  花子さんに会いに行く        目次へ     HOME  

      2−1 ウクレレを買おう

           初めてウクレレを買う場合、果たしてどんなウクレレを買ったらよいのでしょう。

          初めてのウクレレは、1万円〜2万円くらいのウクレレがよいのではないかと思います。あまりに安いウクレレは、仕上げが雑だったり、音程に狂いがあったり、響きが悪かったりと、あまり良くないものもありますので要注意。

           さて初めて買うのでチューニングって何、という方は楽器店のお兄さんに聞いてしまいましょう。そしてお勧めの何本かをチューニングしてもらいます、この時お兄さんが、「あれ」とか「おや」とか首をかしげるようではチューニングのしにくいウクレレですのでやめておきましょう。

           チューニングしてもらったらどこも押さえずに一気に上から下へジャランとやってみます。何本か同様にやってみるとそれぞれに音の大きさや、ボディの振動の違いを感じられると思います。

           なるたけボディの良く振動する音の大きいものを選ぶと良いと思います。

          次にネックの横をこすって見ます。ウクレレによってはフレット(音程を決めている金具)の両端をきれいに仕上げていないため、手が切れそうに痛いものがあります。自分で仕上げることも出来ますが、最初はすべすべの物を選びましょう。練習するたびに痛い思いをしては長続きしないからです。

           

           最後に2本目以降を選ぶ時のために、オクターブピッチの調べ方

          12フレットのハーモニックス( 各弦の12フレット目に軽く触れるようにして弦をはじくと、開放弦の1オクターブ上の音を開放状態で鳴らすことが出来る)と12フレットを押さえた音とを比べてみる

           あまりに音のずれがあるものは高音部が狂っているのでやめておきましょう。  

      2−2 ウクレレ各部の名称

          parts.jpg

           

           

                           説明の都合上ウクレレ各部の名称を覚えましょう

                           

                           

                               

      2−3 チューニング(花子さんに会おう)

          チューニングをする方法は、

          @ チューニングメーターを使う

          A 調子笛を使う

          B 音叉を使う

          などの方法があります。

             @のチューニングメータはメータの前で各弦をはじくと針、もしくはデジタル表示で音の高い低いを表示してくれる優れものですが、1オクターブ上でも下でも音が合ってますぜ。と表示してしまうので注意が必要です。

             Aの調子笛は、各弦の音程だけ拾い出したハーモニカみたいなものです。値段は手ごろですが、ハーモニカとウクレレでは根本的に音質が違うので、慣れが必要というか、うまく合わせられたことがありません。

             Bの音叉これも値段は500円くらいで手ごろですし一番持ち歩くのに便利でお勧めです。

          以下音叉でのチューニング方法を説明します。

           教本によってはCの音叉を用意してください。なんて書いてあるものがありますが、Cの音叉はいまだかつてお目にかかったことがありません。ギターと同じA440Hzの音叉を用意しましょう。

          ウクレレの弦は1弦より(構えて1番下の弦) A,E,C,Gとなっています(とりあえずふ〜んでいいです)

          1弦をAの音叉であわせるわけです

           さてここでたいてい音叉をたたいて耳のそばに持っていきその音に1弦の音を合わせるような事が書いてありますが、私の場合、膝小僧で音叉をたたいたら、前歯でガチッと噛んでしまいます。こうすると頭に響いて気持ちいい、ではなくて、両手があいているので、今頭に響いている音と、1弦の音を合わせればよいから、とっても楽にあわせられるのです。

           ただ、音叉は衛生上汚い床には落とさないようにしましょう。

          次に 2弦の5フレット目と1弦の音が同じになるように2弦の音を合わせます。

          そして、3弦の4フレット目と2弦の音が同じになるように3弦の音を合わせます。

          最後に 2弦の3フレット目と4弦の音が同じになるように4弦の音をあわせればチューニングは完成です。

      tuning.jpg 

                         本当はこれでよいはずなのですが、ウクレレの場合糸巻きの調整がとっても微妙です、キキッツと止まると、欲しい音を通り越していたりします。

                        チューニングできたな〜と思って、コードを弾いているとなんだか変、なんてこともよくあります。

                         

                        そこで、微調整をするためにもう一つ音を合わせます。

      tuning2.jpg

                         1弦の3フレットが3弦の開放の1オクターブ上の音になっているはずですが、微妙に違っていませんか、2弦3弦を微調整しましょう。 

                         そして4弦から1弦に向かって(上から下へ)ポンポンポンポンと弾いてみます、そうこれがいわゆるハナコサ〜ンと牧伸二さんは言っていますが。

                        よしこさ〜んでも何でもよさそうです、牧伸二さんもシンジサンとか言っています。とりあえずハナコサンに会えました。   

 

      2−4 音を出してみよう

          さて、チューニングが出来たら、早く弾きたい気持ちを抑えつつ、まず構え方

           ウクレレを普段練習するときは、座って練習するので、膝の上に乗せて構えがちですが、ウクレレを人前で演奏する場合、立って演奏することが多いと思われます。

           普段から立って演奏する事を想定して、右腕でウクレレを胸に押さえつけるようにして構えます。

          最初は安定しませんがだんだんなれると思います。腕まくりをすると楽に構えられると思います。だからウクレレは夏の楽器なのかしら?

          真冬に雪の中で弾くとか、ツルツル滑ってどうしてもだめという場合の為にストラップというものもあります。

           次に右手のどの指で弾くのかですが教本等にはたいてい人差し指の爪で弾くように書いてあります。

          でも、親指で弾いても、他の指で弾いても、安定して弾ければ、弾きやすいように臨機応変に使い分ければ良いと思います。

           先日高木ブーさんの右手を見ました。(あいや、ウクレレ弾いてるときの) 人差し指と親指をコの字形にしてたので、ほほ〜どっちでもいけるわけやね、と思いました。

           それでは、とりあえずどこも押さえずに、人差し指のつめで上から下へはじくような感じで、チャンとやって見ましょう。おそるおそるではなく結構思い切ってはじいても大丈夫です。

          オ〜 涼しげなサウンドがこぼれ落ちてくるでしょう、しばし感動     

第3章  ウクレレを弾こう             目次へ        HOME 

      3−1 コードについて

        コードとは、基本となる音に3度と5度の音を重ねてとかいう話はここでは一切抜きにして、要するに音楽で習ったドミソとかドファラとかシレソのような和音にCだとかFだとかG7だとか名前がついていると理解すればとりあえず良いでしょう。

         ウクレレを伴奏に歌ったりするときは、コードをつなげて弾くことになるので、コードを覚えなければなりません。

        コードの覚え方については後で説明しますので、まずは簡単なコードでウクレレな気分を満喫してみましょう。

3code.jpg

        まずは、Cコード1弦の3フレット目を押さえます。好きな指一本で押さえれば良いのですがここでは薬指で押さえてみましょう。

        次に Fコード、ギターではまず最初にぶつかる壁なのですがウクレレでは指2本で楽ちんです。2弦の1フレット目を人差し指で、4弦の2フレット目を中指で押さえてみましょう

        最後にG7コード7って何ってことはとりあえず考えないことにしましょう、これは指3本になるのでちょっと難しくなりますが、Fで押さえた2弦1フレット目の人差し指はそのままにして、中指を4弦2フレットから1弦ずらし3弦2フレット目を押さえます。そして1弦2フレット目を薬指で押さえましょう。

         指の形を覚えたところで、C−F−G7-C と4拍づつ上から下へはじくように弾いてみましょう

        コードを換えることをチェンジといいますがスムーズに出来るように練習して下さい。

        最初のCを薬指で押さえることで、スムーズにチェンジが出来る事になるほどと納得できたら、C−F−G7−C,C−F−G7−Cとぐるぐる回しながら続けていきます。 

      

      3−2 右手について(ストローク)

         右腕の振りの基本は、ひじを中心にUp Down を繰り返します。って教本に書いてました。 が、しか〜し実際にはより弾きやすく、より良い音を出そうと思うと、手首のかえしやスナップも重要です。

         ストロークには Down と Up があります Downは上から下へ ジャン と弾き下ろします。Upは下から上へ チャキン とかき上げる感じです。

        Down は П とか ↓ Upは V とか ↑ の様に表記されます。

       

      3−3 基本リズムパターンの練習

        @基本パターン1 

        RPT1.jpg

         それでは、基本的なリズムパターンを練習してみましょう、まずは1小節に、4回ダウンで弾くパターン

        練習をしながら、ついでにリズム感も養いましょう。テンポが一定になるように、メトロノームを使うと良いでしょう。なければ頭を振るとか足で拍子をとったりします。

         チャンチャン弾きながら、爪の当たり具合や、腕の振りの大きさなど、よりクリアーな音が出るよう探りながら弾くことも大切です。

         

        A基本パターン2

        RPT2.jpg

           ところで、ダウンストローとダウンストロークの間には当然アップストロークがありますよね!

          @ではアップストロークの部分は全部音を出しませんでした、次は ダウンもアップも全部音を出してみましょう。

          このへんの練習は馬鹿にせずとにかく規則正しく音を出すことが大切です。

          

        B基本パターン3       
          
        こんな感じ

        RPT3.jpg

           このへんから少し難しくなってきます。1回目2回目のアップストロークは音を出しません。空振りするので、空ピックとか言います。

          リズムパターンを 言葉に直すと チャンチャン  チャカチャカ、チャンチャン  チャカチャカ といった感じです

        基本Cパターン4   
          
        こんな感じ 

        RPT4.jpg

           さらに難しく..オ〜空ピックだらけではないか、でもリズムパターンを 口ずさむなら、チャン チャ チャ〜 チャ チャン、となります。

          これならあまり難しく感じないのでは? 書見で楽器を弾くのは難しいけれど、模範演奏はコピーできることと同じ?かもしれません。

          という事で、口三味線ならぬ 口ウクレレの腕も磨きましょう。

          さて、1小節に8個並ぶ(8ビート)の場合、リズムパターンは 2の8乗個 すなわち256個もあって、さらに2小節や3小節以上をまとめて1パターンを形成したりと、考えただけでも倒れそうなので、このへんで堪忍してもらって、ってあんまり手抜きでない?

           普段、音楽を聴いたときに指先でリズムをとったり、ドラムの音が頭の中でズンチャンいっている事を感じ取ったりしていると思います。

          これを口ウクレレに移しつつ、アップダウンのストロークへ置き換えていけば、たぶんいけるのではないでしょうか。それでは口ウクレレも大切なのね、ということでめでたしめでたし

 

第4章   バリエーションを広げる       目次へ        HOME

        4−1 タブ譜について

          タブ譜とは五線譜の楽譜が読めなくても、ギターやウクレレが譜面どおりに弾けるギターやウクレレ専用の譜面です。

          タブ譜はウクレレ弦4本のどのフレットを押さえるかを数字で示しています。

          TAB.jpg

          上記の様に表記されます。 上から1弦 〜 4弦です ここまでで練習した コード C F G7 を示しています。

          タブ譜はたいてい5線譜の下に書かれている事が多く、音符の長さだけは 5線譜の方から読み取ることが必要です。

          またタブ譜に落とすとき、もしくは印刷の校正ミスなのか、変な音が書き込まれていることがたまにありますので、弾いていてすっごく変なときは要注意。

           

        4−2 簡単なリフ

          単純なリズムの練習で飽きてしまいそうなとき、楽しく練習を続けるコツのようなものをご紹介。

          CとG7だけを使って、簡単なリフを考えてみます。 ( リフ:色々な使われ方をしていますが、曲のバック等で繰り返されるパターン)

          どうするかというと、Cのコードを弾いているときに、1弦3フレットの指を離したらどうなるかな〜 とか、G7の1弦2フレットのゆびを離したらどうかな〜 って具合に、コードを押さえている指を 離してみたり、あいている小指でその辺を押さえてみるとかするわけです。

          さらに、1弦から4弦まで同時に弾かずに4弦だけ弾いてみるとか、1弦だけとか色々試してみる。

          そしたらこんなリフがうかびました。

          rifTAB.jpg

          リズムのパターンは3−3で練習した基本パターン1と4の複合です。

          RPT14.jpg

          軽快にかる〜いのりで行きましょう。
          こんな感じになります。  

          実際 Cの1弦3フレットを離したり、G7の1弦2フレットを離したら、違うコードになりますが、ここでは深いことは考えない

          最後の チャカチャン チャカチャン はおまけです。

          練習は楽しく、楽し〜く 行きましょう。こんなリフのパターンをいくつももっていれば、きっと後々役に立つと思います。

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