音を出す

 

1.鳴らしてみよう

さて、購入して持ち帰った二胡ですが、なにせ初めて触る楽器です。なにもかもわかりません。
早速セットになっていた教則ビデオを見る事に。(最近は教則ビデオなぞがあって便利です。)
やっぱりちょっと高めの二胡にして正解でした。

ビデオでは 松脂の塗り方から始まって、1時間後には羽生の宿が弾けてしまう事になてます。
結構むりがあります。

何はともあれ、松脂を塗った弓で弦をこっすてみます。「ギリギリギ〜」ってなんとも不思議な音です。
1時間ほど弓を張ったり緩めたり、ギリギリやっているとだんだん「あれっチョッといい音かも」
ってなってきました。

そこで調弦です。

二胡の調弦は 内弦を D  外弦を A に合わせます。
私はギター用のアナログチューナーを使っています。

 教則本によるとまず D調 を練習するようです。 D調なんて初めて聞きますが、開放弦の
Dを ドとして始まる音階 つまり ニ長調のことのようです。

 弦は内弦外弦を同時に押さえます。内弦をドレミファ まで探って行き、ソは外弦の開放
ラシドは、レミファと同じ位置を抑えます。

 ここでギターの経験が大変役に立ちました。スケール練習が手にしみ込んでいるので、
ドとレの位置がわかれば後の音は大体の位置を勝手に指がおさえていく状態です。
これを微妙に修正していくと、なんとか様になってきました。
スケール練習もばかにできません。

 

 1オクターブ弾けると結構色々な曲が弾けるので、2週間ほどは楽しめました。

2.調整する。

しばらく弾いているうちに、高い方の音が出にくいとかCDで聞く二胡の音とはちょっとちがうぞ、
とか気になりだしました。

楽器を練習する上で、いつも「なんか変」 と思いながら練習してもうまくなれそうにありません。
この二胡はこのくらいの音しか出ないのかしら?とあちこち調整し始めました。

教室に通っていたら、先生がちょちょいと調整してくれたりするのかも知れないのですが。
ここが独学のつらいところ ネット上であれこれ調べたりしました。

 


   まず 私の二胡は糸巻きが木製で 木に差し込まれているだけの物ですので、
調弦が結構むずかしいのです。
これには、分数ヴァイオリン用のアジャスターをつけて微調整ができるようにしました

 買ったばかりの二胡はまだ皮がなじんでいないため、硬い音がするようです。
毎日引き込んでいくとだんだん良い音になるとか
でも私の二胡はそれ以前の問題のような気がしていました。

 好みの音に変えるために、スポンジを換えたり、琴馬を換えたりするようなので、
早速 スポンジをはずして色々ためしてみたところ、ゴム板折りたたみにおちつきました。
これで 雑音はだいぶましになりました。

 しかし高音部の音が出にくいし、全体的に音の響きが「ボウボウ」鳴るようどうも気持ち悪い。

楽器店が、おまけでつけてくれた琴馬に変えてみたところ、音が がらっと変わってよくなりました。
これはどうしたことか、 琴馬の材質は同じようだし大きさもほとんど同じですが、高さが少し高い様です。

そこで、はたと気がつきました、弦のテンションが弱すぎるのではないかしら?

千金は買ったときのままにしていたのですが、千金の位置で琴棹から弦までの距離を測ってみると
2.5cmくらあります。 千金は1.5cm〜2cmに調整するらしいので、思い切って1.5cmまで絞ってみました。

 以前よりかなりテンションは高くなったせいか、音が引き締まって鮮明になって来たように思います。

また弦と、琴棹が近くなり大分弾きやすくなって来ました。
これでかなり思っていた音に近づいたように思います。

二胡は構造が簡単なだけに調整箇所が多く、 良い音を出すためには、
色々努力して自分の音を作っていく楽器なんだなあと思うようになりました。

 またセットでつけてくれた松脂がどうもかたすぎるように思います。弓毛へのつきが悪くすぐに部分的に
シュルシュルっていった音がでるようになります。
そこでヴァイオリン用の松脂に替えてみました。
松脂を替えるだけでもそうとうに音が変化することがわかりました。
だからヴァイオリン用の松脂もたくさん種類があるんだなあとなっとくしたりもしています。

 

 

 二胡を弾いているとつるつる滑ってひざから落ちそうになるので、
琴托の下に滑り止めマットを両面テープで貼ってみました。

 滑らなくなって弾きやすくなります。ピンクしかなかったのでちょっと派手ですが
見えないところなので良しとしています。